ビタミンの種類と効果 「後編」
今回は、ビタミンの種類と効果 「中編」の続きの「後編」について話していきたいと思います。
下記はビタミンの種類と効果 「中編」のURLなので、まだ見ていない方は、そちらを先に見るのをオススメします。
https://www.pokepokemaster.info/entry/2020/03/13/005204
⑩ビタミンC
⑫ビタミンE
⑬ビタミンK
パントテン酸は、水にとける水溶性ビタミンのひとつです。
・パントテン酸の効果
-糖質、脂質、たんぱく質の代謝とエネルギー産生に不可欠な酵素を補助する
-コレステロール、ホルモン、免疫抗体などの合成を補助する
-以上より、皮膚や粘膜の健康維持を補助する
*パントテン酸が多く含まれる食品---レバー、納豆、鮭、いわし、肉類、卵
・パントテン酸の不足
パントテン酸が不足すると、成長障害、手足の知覚異常、頭痛や疲れなどが起こります。
しかし、普通の食事で欠乏することは、めったにありません。
・パントテン酸の摂り過ぎ
パントテン酸を摂り過ぎた場合、有害な影響はありません。
しかし、薬やサプリメントで大量に摂取する場合は、吐き気や食欲不振の可能性があります。
適切なご利用方法をこころがけてください。
⑩ビタミンC
ビタミンCは、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつです
・ビタミンCの効果
-体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンというたんぱく質をつくるのに不可欠です
-以上より、皮膚や粘膜の健康維持を補助する
-ストレスへの抵抗力を強める
-鉄の吸収を良くする
-抗酸化作用があり、有害な活性酸素から体を守る
-以上より、動脈硬化や心疾患を予防する
*ビタミンCが多く含まれる食品---柑橘類(みかん、オレンジ、グレープフルーツ)、イチゴ、野菜、いも
*ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いので、できるだけ新鮮な生で食べるのがオススメです。
・ビタミンCの不足
ビタミンCが不足すると、寒さや細菌に対する抵抗力が下がり、風邪にかかりやすくなったり、骨の発育が不十分になったりします。
また、コラーゲンがつくれないために細胞の間の結合がゆるみ、壊血病になったりします。
*壊血病---血管や関節が弱くなることから、歯茎など体の各所で出血したり、関節が痛んだりする病気
・ビタミンCの摂り過ぎ
ビタミンCを摂り過ぎると、吸収率が低下し、残りは尿から出てしまうため、一般的には有害な過剰症はありません。しかし、薬やサプリメントなどで摂り過ぎると、吐き気、下痢、腹痛を起こす可能性があります。
*腎機能に問題がある人では腎結石のリスクが高まります。
適切なご利用方法をこころがけてください。
*日光を浴びることでも、ビタミンDは作られます。
・ビタミンDの効果
-小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する
-以上より、血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくる
*ビタミンDが多く含まれる含む食品---魚介類、卵類、きのこ類
・ビタミンDの不足
ビタミンDが不足すると、小腸や腎臓からのカルシウム吸収が不十分となり、骨や歯の形成もうまくいかなくなり、赤ちゃんや子どもではくる病、成人では骨軟化症が起きます。
・ビタミンDの摂り過ぎ
ビタミンDを摂り過ぎると、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化など過剰症をまねくおそれがあります。
通常の食事から過剰症になることはほとんどありません。
しかし、サプリメントや薬などから大量摂取しないようにしてください。
⑫ビタミンE
ビタミンEは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつです。
・ビタミンEの効果
-抗酸化作用により、体内の脂質の酸化を防いで体を守る
-以上より、体内の細胞膜の酸化による老化や血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化を予防する
*ビタミンEが多く含まれる食品---ナッツ類(アーモンド)、植物油、うなぎ、たらこ(魚介類)、西洋かぼちゃ、アボカド
・ビタミンEの不足
ビタミンEは不足すると、細胞膜の脂質が酸化され損傷されることから、ごくまれに感覚障害や神経症状がみられます。
*未熟児では赤血球が破壊されることによって貧血が起こる可能性があります。
・ビタミンEの摂り過ぎ
普通の食事では、摂り過ぎになる心配はほとんどありません。
しかし、ビタミンEを摂り過ぎると、出血傾向になるという害がみられるため、サプリメントや薬などからの過剰摂取には注意が必要です。
⑬ビタミンK
ビタミンKは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつです。
*ビタミンKは体内の腸内細菌や組織でも作られます。
・ビタミンKの効果
-出血した時に血液を固めて止血する因子を活性化する
-骨の健康維持にも不可欠です
-骨にあるたんぱく質を活性化し、骨の形成を促す
-血管(動脈)の健康を補助する
*ビタミンKが多く含まれる食品---納豆、緑黄色野菜(コマツナ ホウレン草)
*血液の抗凝固剤を飲んでいる人は、納豆を避けるように指導されます。
これは、納豆に豊富なビタミンKが薬の効きを悪くしてしまうからです。
・ビタミンKの不足
ビタミンKは腸内細菌によってもつくられるため、普通は不足する心配はありません。
しかし、抗生剤を長期間飲み続けている人は、体内の腸内細菌からの供給が不十分になるため不足する場合があります。
・ビタミンKの摂り過ぎ
普通の食事では、ビタミンKを摂りすぎることはありませんが、サプリメントでビタミンKを摂取するときは注意しましょう。